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最愛の妻とモスコー・ミュール

 タイトルからしてまた今回もBar Nestから脱線した内容になるのですが。
元々推敲して文を書くようなニンゲンではないので・・・(笑

 モスコ・ミュール

 昨今居酒屋でも目にするメジャーカクテル。
缶入りのものも発売され老若男女問わず楽しめるカクテルではないだろうか?

 何の抵抗もなく
「まずは・・・軽くモスコ。」と注文されがちなポジションのカクテルだが
 私には特別な思い入れがあるのだ。

 少々私事になるのだが・・・そして照れくさくもある。

 私が駆け出しのバーテンダーだったころ、職場の近くに大きなデパートがあり
そこの従業員たちが、私の店を愛しよく通って頂いた。
 いつも5~10人の団体で来店され、相当の量のアルコールを消費していく。
 
 その中の新入社員の中にお酒が飲めない女性がいた。
元々明るい性格なのか、飲酒をしなくても周りの酔客とかわらないテンションで
談笑していた。
 髪の長い、少々派手な女性。

 話しかければ私の下らない話にもよく反応し、コロコロと笑う。
 眼鏡の似合う、少しのアルコールで真っ赤になる女性。

 お酒が飲めない彼女がいつも注文するのが
      「モスコ・ミュール」だった。

 「Irezm君の作るモスコなら飲めるよ。」と。         (実際の名ではありません。笑

 当然である。ベースのウォッカなどほとんど入れてないのだ。

 その後彼女は一人でもお店に来て私と話しながら
たった一杯のモスコ・ミュールを注文する。
 時には周りから冷やかされ、時には嫉妬し合い・・・。

気がついたら私たちは同棲していた。
 もう10年ほど前の話であろうか・・・・。

先日、その妻が体調を崩し病院へかかったのだが、私の家族が一人増えたという。

 現在私は、見たこともない育児雑誌を見ながら
酒とタバコを減らそうか・・・いや、やめようかと考えている・・・。
  
  おっと・・・洗濯機の脱水が終わったようだ。忙しい・・・(笑



薀蓄とレシピ

 1940年だったか・・・売れ残ったウォッカとジンジャービアを捌こうと考えて発明されたカクテルだという。

 銅製のマグカップに氷、ウォッカ、ライムをいれジンジャービアを満たしビルド
(グラスの中でカクテルを混ぜること)
 ライムスライスやミントリーフを添える。

ここまでで多くの方は「ジンジャービア?」とお思いでしょう。
 私が駆け出しだったころは非常に入手が面倒で、名古屋市の大型輸入酒店に
足を運んで大量に持ち帰った記憶がある。
 今では街の量販店に稀にであるが見かけるようになって
 便利になったな、と年寄りのように・・・・(笑

 生姜と砂糖を発酵させた甘辛い飲料水で、鼻をつくフレーバーがポイント。
名前が思い出せなくて残念だが、非常に甘い飲み物だった。
 
 正式には銅製のマグカップを使うらしいのだがなかなか入手が面倒。

Irezm風レシピ

 私は面倒が嫌いなので。
コリンズグラスに氷を入れウォッカ40ml、ライムは加糖されたコーデュアルライムを10ml
コカコーラ社から発売されている「カナダドライ ジンジャーエール」を満たしビルド。
 ライムなどは好みで。

 ウォッカを殆ど入れなければ・・・本当のIrezm風となるのだが
これは私の最愛の妻のためのレシピなので・・・・。

 愛というデコレーションがなければ完成はしないのですがね(笑
 
by irezm | 2004-07-30 19:52 | カウンター席
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